その時ママがお洗濯物を干し終わって
ベランダからお部屋に入る窓を開けました。
その瞬間に桃は開けた窓の隙間からママに
見つからないようにスゴイ勢いでベランダに
走りでました。あまりの勢いで桃はベランダの
手すりの隙間から外へ飛び落ちてしまいました。
「わーぁ」「わーぁ」桃は、羽の動かし方が
分かりません。見る見るうちに下へ落ちて行きます。
すると背中の辺りがすこし重く、ふと桃が自分の背中を見てみると
金色の羽が生えていました。「わぁー羽が有る、鳥さんみたいに私空を飛べるの」
と桃はその女の人に尋ねました。綺麗な女の人はうなずき、そしてその姿は
すこしづつ消えていきました。
桃は嬉しくて嬉しくてしかた有りません。「はやくお外の世界に行きたいな」