暗闇の中で「桃、桃」と優しく自分を呼ぶ声で桃は目を覚めました。
そこには優しいママが桃を見ていました。
「桃どうしたの、足をバタバタさせていたよ、怖い夢を見たの」
桃は自分の家にいました。今までのことは桃の夢だったのでしょうか。

その時桃の片方の羽が根元から取れ、
ハヤブサが一瞬バランスを崩し桃を
放しました。でも桃は片方の羽しか有りません。
いくら動かしても、もう飛ぶ事が出来ません。
「もう駄目だ、下にぶつかっちゃう、ママーママー」と
大きな声で桃は叫びました。
地面にぶつかる瞬間に桃は気を失ってしまいました。