ハトさんは「ボクはもうお家に帰るね、暗くなると目が見えなくなって 飛べなくなってしまうから」といって帰っていきました。 また一羽になった桃は周りを見回しながらパタパタ、パタパタと羽を 動かし、低く飛びながら森を探検しました。 森は空から見ると、とっても緑で綺麗だったのに下は薄暗く木と木の 間からかすかに光が差し込んでいるだけでした。 桃もだんだんお家に帰りたくなってきました。 「ママがきっと心配している家に帰えらなくては」